お知らせ

2019年11月22日

インフルエンザワクチンで 82%の死亡阻止効果あり

「65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者については34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があった」と報告!

 

現在、インフルエンザワクチンの接種中です。

当クリニックがある下関市でも、すでに、インフルエンザの患者さんが、出ています。65歳以上の方は、公費負担で、予防接種が受けられます。

 

 

インフルエンザとは

 

インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。普通の風邪と比べ、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状が強い場合が多く見られます。お子様ではまれに急性脳症を、御高齢の方や免疫力の低下している方では肺炎を伴うなど、重症になることがあります。

 

インフルエンザにかからないためにはどうすればいいのですか?

 

完全に予防することは、残念ながらありません。うがいや手洗いは、有効とされており、十分な休養とバランスの摂れた栄養摂取は大切です。また、インフルエンザワクチンは、感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症した場合の重症化防止に有効と報告されています。効果が出るまで、約2週間をかかりますので、流行する前までには、接種されることが推奨されています。

 

ワクチンの効果、有効性について

 

インフルエンザにかかる時は、インフルエンザウイルスが口や鼻あるいは眼の粘膜から体の中に入って、さらに体の中に入ったウイルスは次に細胞に侵入して増殖します。ワクチンに、これを完全に抑える働きはありません。

ウイルスが増えると、数日の潜伏期間を経て、発熱やのどの痛み等のインフルエンザの症状が出現します。この状態を「発病」といいます。インフルエンザワクチンには、この「発病」を抑える効果が一定程度認められていますが、麻しんや風しんワクチンで認められているような高い発病予防効果を期待することはできません。発病後、多くの方は1週間程度で回復しますが、中には肺炎や脳症等の重い合併症が現れ、入院治療を必要とする方や死亡される方もいます。これをインフルエンザの「重症化」といいます。特に基礎疾患のある方や高齢の方では重症化する可能性が高いと考えられています。インフルエンザワクチンの最も大きな効果は、「重症化」を予防することです。

 国内の研究によれば、65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者については34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があったとされています。

 また、6歳未満の小児を対象とした2015/16シーズンの研究では、発病防止に対するインフルエンザワクチンの有効率は60%と報告されています。 

 

まとめ

 

現行のインフルエンザワクチンは、接種すればインフルエンザに絶対にかからない、というものではありません。さらに、思ったより、ワクチンの効果はないのではないのかと、思われるかもしれません。確かに、健康で体力のある人は、必ずしも必要はありません。

 

ワクチン接種がすすめられるのは、やはり、乳幼児や学童など集団で流行しやすい状況がある人や、また感染に対する抵抗力が落ちた高齢者の方々と思われます。

 

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