2019年01月09日
新しいインフルエンザのくすり「ゾフルーザ」の効果は?(第1報)
ここ下関では、年度末から、徐々にインフルエンザの患者さんが
増えてきていました。
新年早々、すごい勢いで、流行しはじめた印象です。
うがい、手洗い、十分な休養を心がけてください。
品薄だったワクチンも今、在庫は、残り最後の10人分となっています。
効果まで約2週間を要しますが、昨年、接種出来なかった方で、ご希望の方は
ご連絡ください。
テレビ等で、話題の新しい抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ」について
簡単にお話します。
現在、当院では、インフルエンザには、この「ゾフルーザ」と「イナビル」を使用しています。
大きな違いは、「ゾフルーザ」は飲み薬であり、イナビルは吸入薬です。
最初に使われていた「タミフル」と違って、ともに1回限りで、効果がでると
言われています。確かに、くすりのキレはいいです。よく効く印象です。
では、「ゾフルーザ」と「イナビル」のどちらが、いいのでしょうか?
これに関しては、まだ、確固たる証拠がでていません。
単なる好みの程度かもしれません。
「ゾフルーザ」は飲み薬で簡便ですので、希望する方は、多い印象です。
ただ、薬剤情報資料では、この「ゾフルーザ」には、早くも耐性の問題があります。つまり、10人にひとり程度は、効かない?ということのようです。
正直、まだ、処方数が多くありませんので、これに関しては、実感がありません。
副作用についても、「ゾフルーザ」を服用し、ひとりだけ、下熱後も、足元がふるえると、再来されました。インフルエンザの影響か、くすりの副作用か、わかりません。
効き目が長くづづくので、副作用も長く続く可能性がありますので、しばらくは慎重に経過観察してみます。
現在のところ、当院では、まだ「イナビル」を相当数を使用しています。
「イナビル」は吸入薬ですので、やや吸入には要領がいります。十分に確実に
服用した感じが薄いのが、難点です。
以前使用した方や、吸入が確実にできると判断した方は、優先的に使用しています。
今後、使い分けのはっきりとした指標ができればいいのですが。
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