お知らせ

2018年12月18日

小倉記念病院循環器内科主任部長 安藤献児先生の来院について

循環器専門医の中でも、とりわけ有名な安藤先生には、下関市の循環器疾患を専門に扱う医療機関を定期的に訪問して、貴重な情報を紹介してもらっています。

 

今回、情報交換させてもらったものは、記念病院で行われている
「経皮的僧帽弁クリップ術」についてでした。要旨は以下のとおりです。

 

経皮的僧帽弁クリップ術とは

現在の僧帽弁閉鎖不全症治療の選択肢としては薬物治療と外科手術がありますが、薬物療法はあくまで対症療法であること、そして外科手術は左室機能低下、複数の併存疾患、ご高齢の患者さんにおいてはどうしても困難であると思われ、重症な僧帽弁閉鎖不全症の患者さんには有効な治療方法が他にありませんでした。 今回のこの治療方法が登場したことにより、外科手術を受けるにはリスクの高い患者さんに対しても治療の選択肢を増やすことができるようになりました。

僧帽弁クリップ

COAPT試験より、中等度から重症の僧帽弁閉鎖不全症の心不全患者において、僧帽弁クリップを使用した経皮的僧帽弁修復術は安全であり、薬物療法のみと比較して、死亡や心不全による入院のリスクの低下をもたらしたことが、明らかになりました。

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