2019年04月23日
39〜56歳の男性対象に、第5期定期風疹ワクチン接種が始まります!
全国的に、ワクチン接種をうけていない年齢層を中心に、風疹が流行しています。報告患者さんの96%は成人で、ほとんどが国内での感染です。
男性は30~40代(男性の63%)に多く、女性は20〜30代に多い(女性の60%)報告です。男性が女性の4.3倍多いですが、女性の患者さんの比率も増えています。妊娠を希望している世代として注意が必要です。
推定される感染源は、職場での流行、家族、コンサート/ライブ/イベント、旅行/出張、友人、通勤途中、学校、医療機関、会議の順でした。 風疹ウィルスの感染力は、インフルエンザの2〜4倍とされており、狭いところで濃密に接触することでの感染が想像されます。
そのため、厚生労働省は、公費による風疹抗体検査および風疹ワクチン接種を開始すると発表しました。これを受けて、先日、当院がある下関市でも、市役所の担当部署より、説明会がありました。
公費負担(料金はかからない)対象は、現在流行の中心である39〜56歳の男性で、抗体検査とワクチン接種の費用は、原則無料になります。対象の方には、5月以降、順次、無料のクーポンが送られてくるようです。それをワクチンの実施医療機関へ持参ください。これらの年齢層は、過去に集団および個別ワクチン接種の対象ではなかったため、風疹の抗体保有率が、ほかの年齢層にくらべ、明らかに少ないことが判明しています。
妊娠を考えている女性とそのパートナー、 妊婦さんのパートナーは、まずは、風疹抗体検査を行って下さい。過去にワクチンを受けた方でも抗体が低くなっている可能性があります。
気になる方は、最寄りの市町村へご相談ください。なお、今後3年間の実施予定ですので、ご注意ください。
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