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2019年08月21日

新高血圧治療ガイドラインが改訂されました!

新高血圧治療ガイドラインが改訂されました!

 

高血圧治療の指針が今年4月、5年ぶりに改定!

患者さんにとって一番見逃せないのは、今までは、正常だった「130~139/80~89㎜Hg」「高値」血圧としたことです。

 

「これって、高血圧なのですか?」「高血圧の基準が下がったのですか」「薬を飲まないといけないのですか?」と、よく質問されるようになりました。

 

米国の研究結果では?

正常血圧とされていた130~139/80~89mmHgでも、生涯のうちに高血圧へ移行する確率が高く、米国の研究で、「120/80mmHg未満」の正常血圧と比べ、心血管系死亡リスクが1.5倍以上になることが明らかとなったからです。その結果、米国をはじめ、欧米では高血圧の基準が130/80mmHgに下げられました。

 

日本の基準は?

日本の基準では、高血圧は140/90mmHgと変わりませんでした。
欧米と日本では、食生活や肥満など体格も違うので、アメリカ人のデータをすぐに日本人へ当てはめることが妥当かどうかの議論があったからです。

 

そのため、高血圧にならないための準備段階として、「高値」血圧という基準がつくられたのです。従来の「病気になったら治療するという姿勢」から、「血圧高めの段階で病気にならないように気を付けよう」というものです。

 

従来の高血圧の基準より低い時点の、早期から生活習慣を改善して、「120/80mmHg未満」へ積極的な降圧を目指そうというものです。「130/80mmHgになったら、すぐに降圧剤を飲みましょう」ではありません。

 

しかし、薬は飲みたくないけど、ただ何もしないで、「高値」血圧や高血圧を放置していればいるほど、のちに禁煙運動減塩などの生活習慣を改善しようとしても、その時点では血圧を下げることは、すでに難しくなっています。ついには脳卒中や心筋梗塞を発症し、結局、降圧剤を一生涯、服用する羽目になってしまうかもしれません。生活習慣の改善を始める時点が、130/80mmHg なのです。

 

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